「思い出机上旅行」とは

ワークショップの概要

自分史によく書かれている内容の一つに「旅」、「旅行」があります。私たちは、人生においていろいろな旅をしています。修学旅行、一人旅、新婚旅行・・・。その思い出を、白地図上に色をぬりながら思い出し、人生の1ページをふり返っていただきます。
色をぬり終えると、まだ行ったことのない場所が浮かびあがってきます。ワークショップの最後は、参加者同士で旅の思い出を語りつつ、これから行ってみたい場所に思いをはせる、楽しいひとときです。

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対象者

・幅広い年代の方に楽しんでいただけます。
・「親子」、「祖父母と孫」という世代間の交流ワークショップも可能です。

準備物

①白地図ワークシート:日本地図の白地図(A4サイズ)→ 終了後、持ち帰る。
 *A4サイズでは小さい方のために、拡大コピーして、A3サイズも何枚か準備。
 *参加者によっては、世界地図の白地図を準備。
②思い出メモワークシート:思い出記入用ワークシート → 終了後、持ち帰る。
③キーワードカード:旅行に関するキーワード(家族旅行、修学旅行、〇〇旅行等)
④ふせん:③にないキーワードが出た時に使用。
⑤筆記用具、色鉛筆
⑥地図、地図帳:参考用
⑦マグネット、マスキングテープ:地図やキーワードカードを掲示する場合に使用。
⑧封筒、ファイル:ワークシート持ち帰り用。必要であれば準備。

omoide.png 思い出メモワークシート例

ワークショップの留意点

ワークショップ中は、参加者同士のコミュニケーションを促すため、スマホやタブレット等の情報端末の使用は控えていただきます。思い出し、語り合い、考えることが脳の活性化にもつながります。

その旨を、グランドルールとしてワークショップの最初に参加者にアナウンスします。

ワークショップの進め方

ワークショップ「思い出机上旅行」の進め方(40~60分のワークショップを想定)
はじまり
あいさつ、自己紹介、グランドルールの説明 (スマホ使用不可の説明を入れる。)
導入
導入(例:自分史作品の中で、旅行について書いている方が多い。旅行は、印象深い大切な思い出であり、人生の転機となることもある。)
ワーク概要説明
・参加者にワークの概要を把握してもらう。
(例:これまでの旅、旅行を思い出し、お手元にある白地図に色をぬって、その時の出来事を思い出していただくというワークです。)
・白地図ワークシート、思い出メモワークシートがあるか確認
キーワードワーク①
個人作業に入る前に、参加者同士でコミュニケーションをとる。
・旅に関するキーワードをあげてもらう。(○○旅行、○○旅など)
・参加者が思いついた言葉をキーワードカードの中から見つけて、机上に並べる。または、ホワイトボード等に掲示する。
キーワードワーク②
対象を広げて、思い出しやすくする。
・「旅」、「旅行」だけでなく、「場所の移動」ということも含めてキーワードを考える。(出張、転勤、進学等)
・キーワードカードを並べる。または、ホワイトボード等に掲示する。
・キーワードカードにない場合は、ふせんに書いて並べる(掲示する)。
ワーク方法説明
参加者にワークの方法を具体的に説明する。
1.下記の二つの色を決めて、白地図ワークシートに色をぬる。
 ・行ったことがある、その地に降り立ったことがある都道府県
 ・通過したことがある都道府県
2.1.で決めた色で、白地図をぬっていく。
3.思い出メモワークシートに思い出したことを記入する。
 *事例を挙げて説明するとワークシートに記入しやすい。
4.ぬり終わった白地図ワークシートを見て、行ったことがない都道府県を確認する。
5.行ってみたい都道府県に色をぬる。
ワーク
白地図ワークシート色ぬりのポイント
 ・都道府県単位での色ぬりが基本ですが、北海道などは部分的にぬってもよい。
 ・都市や観光地をピンポイントでぬってもよい。
 ・地名や名物等がわかるが、都道府県名がわからない場合、スマホは使わず、参加者同士で知恵を出し合う。
 ・地図や地図帳を参照する。
 *最終的に講師がスマホで確認するのは可。
 
思い出メモワークシート記入のポイント
 「番 号」:白地図ワークシートに番号を記入して対応させる。
 「いつ頃」:年月日、自分が何歳のころ、何月ごろ、どんな季節等で可。
 「どこへ」:都道府県名、都市名、観光地名等。
 「だれと」:だれと一緒に行ったのか。だれが行けなかったのか等。
 「な ぜ」:なぜそこに行ったのか。
 「なにをした」:旅の思い出(文章、メモ、キーワードでも可)場所、食べ物、おみやげ、エピソード、出会い等。
 「どうやって」:どんな交通手段で行ったのか。当時の交通手段。
 *参加者同士のコミュニケーションを大切に。間違っても気にしない、意見は否定しない。
 
思い出シェア
・参加者それぞれの思い出を発表する。時間があれば、参加者同士で語り合う。
*エピソードに対して、講師は、少なくとも一つは質問をする。
まとめ
以下のようなお話で締めくくると自分史づくりのヒントになるかもしれません。
・自分史づくりは、孤独な作業ではなく、家族や仲間と話をしながら楽しくすすめていけるものである。また、過去を振り返りつつ、これからの自分の人生を考えるきっかけになる。
・自分史というのは、決して難しいものではなく、ワークシートにメモしたことを文章にしてみると、それがそのまま自分史になる。
・自分史は全身運動。短いワークショップの中でも、頭、手、心、口、耳全身を使ったこと。
 
 
以上は参考例です。アレンジして自分史講座のワークショップ等にご活用ください。

 

リンク

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